老後資金のための投資信託の選び方
投資信託というのは実際に証券会社のHPなどを見ていただくとわかるのですが、非常にたくさんの種類があります。ネット証券などでは1000以上のファンドを扱っています。そのような沢山のファンドの中で老後資金作りに適した投資信託の選び方を紹介していきます。
ダメなファンド
銀行や証券会社のホームページなどに掲載されている売れ筋ランキング上位の投資信託。これは大半がダメダメファンドです。
毎月分配型ファンド
まず、長期の資産形成に向きません。運用効率を高めるには「複利」で運用益を運用に回して成長させていく必要があるのに、分配として外に出していては意味がありません。再投資するにしても、分配の時点で税金がかかるわけで、税効果を考えても非効率きわまりないです。
販売手数料がかかるファンド
購入時に手数料がかかる投資信託は買うべきではありません。証券会社や銀行は手数料稼ぎのためにこうしたファンドを売ってきますが、最近ではノーロードファンドといって販売時の手数料が無料のファンドでもいいものがたくさんあります。
よくリスクの所在がわらかないファンド
最近の投資信託は複雑化されたものが多いです。なぜなら複雑化するほど、投資家にとってリスク計算やコスト計算ができなくなるため、販売会社(銀行・証券会社)にとっては手数料を上乗せしやすいのです。
シンプルイズベスト
投資信託を買うときは、特に初心者のうちは仕組みが簡単で値動きが分かりやすいものを選びましょう。基本的には「インデックスファンド」とよばれる指数に連動することを目的とした投資信託がお勧めです。
コストが安いですし、なにより分かりやすいです。
自分自身の投資に関する知識や経験を向上させるという意味でも、投資商品の仕組みを理解することは大切です。
投資信託は複雑な仕組みのものが儲かるとうことはありません。むしろ複雑な商品は前述の通り、分かりにくいところに手数料を忍ばせやすいと言われています。
「「売れているファンド」は良い投資信託か?」などでも指摘されている通り、人気の投資信託は総じて手数料が高いです。それは銀行などが自分たちの利益(手数料)のために積極的に販売しているということの裏返しです。
「投資の手数料は徹底的に節約する」でも書かれている通り、コストは投資リターンを確実に引き下げる要因です。コストのかからないシンプルなファンドを活用するというのが老後資金を運用する上での基本と言えるでしょう。
老後の年金作りにおすすめの投資信託
具体的なファンドとしては
・1本で世界中に分散投資ができる!おすすめの投資信託の選び方
・世界の株と債券にバランス投資ができる積立投資信託 「グローバルバランスファンド」
などでも紹介されているような、分散型でローコストなファンドがお勧めです。
もっと有利に運用するために
投資信託での運用をもっと有利にするために活用したいのが「非課税制度を活用する」ということです。投資信託の運用においては前述の通り「手数料」は重要な概念となります。
それと同じように「税金」というのも確実に発生するマイナスリターンとなります。一方で、投資優遇措置などによってこうした税金を節税できる方法がいくつか用意されています。
代表的なものとして「NISA」と「確定拠出年金」の二つがあります。これらについて次の「年金作りに適した投資信託の非課税運用方法の比較」で紹介していきます。