毎月の積立で時間分散、ドルコスト平均法でリスクを分散
まずは、一度に沢山の投資をするのではなく、毎月一定金額を投資して積み立てていくという方法をとりましょう。こうすることで運用開始のタイミングを分散することができ、相場のへんどうにもある程度対応できるようになります。
投資信託は最初から「分散」されている
投資信託というものは、投資家から小口で集めた資金をまとめることで大きなお金として運用しています。ファンドによって異なりますが、日経平均株価に連動する投資信託の場合は、225種類の銘柄に一つのファンドで「分散投資」されているのです。
会社は倒産して価値がゼロになってしまうことがありますが、日経平均株価がゼロになるという可能性はほぼゼロでしょう。そう考えると投資信託というのは最初から「リスク分散」された投資なのです。
ただし、日経平均株価も大きく動きます。下記は日経平均株価の10年来の推移をグラフにしたものです。
大きく変動していることが分かるかと思います。
投資信託(仮に日経平均株価)への投資には過去10年で上18000円、下8000円割れと1万円以上の上下が価格変動リスクとして存在したことになります。
時間分散+ドルコスト平均法でリスク分散
そこで、こうした価格変動のリスクを抑えるための方法として有効なものが「時間分散」+「ドルコスト平均法」というものです。
時間分散とは購入するタイミングをずらすことで、価格変動リスクを分散させるというものです。毎月10日に積立というように、時間をずらすことで価格変動リスクを小さくします。
また、毎月購入する金額を「定額」にすることも有効とされます。定額投資法を「ドルコスト平均法」といいます。
これは、毎月(回)、定額で投資をすることで高い時は少し、安い時は大量に買い付けを行うことでトータルでの平均取得金額を引き下げることができるという投資方法です。
詳しくは「ドルコスト平均法による投資のメリットとデメリット(Money Magazine)」もぜひご参照ください。
このような投資を行うことで、リスクを抑えた運用が可能になります。
具体的に投資信託はどれを買えばいいの?
じゃあ、具体的に投資信託を購入するときは、どのようなファンドを買うべきなのでしょうか?
残念ながら、証券会社で販売されている大半の投資信託は老後資金作りに向いていません。特に、「売れ筋ランキング上位」はことごとく壊滅的です。
自分年金作りに適した投資信託選びについては次の「老後資金(自分年金)のための投資信託の選び方」で説明していきます。