個人年金保険のメリット、デメリットを知る
個人年金保険は民間の生命保険会社が提供する保険ゆえの自由度の高さが強みといえます。一方で公的年金と比較した場合の節税効果の小ささや、保険会社の倒産リスク、物価変動リスクなどのリスクも存在しています。まずは個人年金保険の強みと弱みを理解しましょう。
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個人年金のメリット
- 年金の種類が豊富
積極運用タイプ、慎重タイプ、保障充実タイプなど色々なタイプの年金があります。そのため、自分の希望通りの保険を探せます。
- 節税効果がある
「生命保険料控除」が利用できます。個人年金の場合、最大で年間4万円までの所得控除を受けることができます。預貯金や投資などではこうした控除が使えないのでメリットといえます。
ただし、 同じような年金でも「個人型確定拠出年金」の場合は、全額が所得控除の対象になるなどこちらの方が節税効果は高いです。
- 貯金が苦手な人でもやりやすい
基本的には自動的に保険料として預金口座から天引きされるタイプが多いので、貯金するのが苦手という方でもコツコツためやすいというメリットがあります。
- その他の節税効果がある
これは老後資金を貯めるというニーズとは別物ですが、個人年金への入り方などによって相続税評価を引き下げる効果や相続税の控除拡大といった形での節税対策にも利用できます。
個人年金のデメリット
- 途中解約時のリスクが大きい
保険全般に言えますが、個人年金においても満期前に解約をすると元本割れとなるリスクが高いです。公的年金のように払えないからといって未納にしたままでも何とかなるというものではありません。
- 保険会社の倒産リスク
保険会社が万が一倒産した場合、受け取ることができる年金の金額が当初約束したものになるとは100%言いきれません。
- インフレリスクへの対応が不十分
個人年金は原則的にもらえるお金は決まっています。その一方でインフレが進むと受け取れる金額が固定されていると実質上目減りすることになります。
特に考えておきたいのが、保険会社の年金保険は資産運用における「コスト」という面で考えるとコストの高い運用手段であるという点です。一見みるとお得に見えるのは「中途解約などで損をしている加入者が一定以上いる」ということも頭の隅っこにおいておいてください。
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