定期預金で私的年金
定期預金という金融商品は私たちが暮らしている上でももっとも身近な存在といえます。収益性という部分には疑問がありますが、いつでも別目的で使えるという換金性の高さは魅力です。一定額は定期預金で貯めておくということ自体はとても重要なことだと思います。
定期預金のメリットとデメリット
定期預金のメリットについては高い流動性です。
いつでも解約することができ、現金化できるというのは大きなメリットと言えるでしょう。定期預金であっても、基本的には元本を割ることなく期間中でも解約できます(仕組預金などは別)。
(参考:定期預金の解約の方法と手続き)
このように高い流動性が担保されている資産というものは、万が一のためにもある程度確保しておくことが大切です。ある程度の現金(預金)があれば、保険などのコスト要因を減らすこともできます。
たとえば、万が一のために加入する医療保険の入院保障などは生活費の数カ月分の現金が手元にあれば多くの場合で不要です。
保険というものは保険会社の取り分がある分「期待値」を考えれば損をする商品です。
そう考えた場合には、自分自身の資産(預金)でそのリスクをカバーできるのであればそうした保険は不要になります。
(参考: 生命保険・医療保険は「損」をする金融商品 )
また、病気や怪我以外にも、直近で必要となるお金(子供の入学費用や住宅購入時の頭金など)は「減らさない」ことも大切です。
そういった資金については元本保証となっている預金は有効と言えるでしょう。
一方のデメリットは収益性の低さです。
「ネットバンク比較ランキング」などを見てもらうとわかりますが、金利が高いと言われるネットバンクであっても金利水準は低いです。
もちろん、都銀などの店舗型の銀行と比べると数倍以上の金利が付くわけですが、「株式投資」や「投資信託」などの収益性と比べるとどうしても低いです。
個人的におすすめの定期預金
個人的におすすめの定期預金がいくつかあります。金利は低いとは言っても少しでも有利な銀行で上手に運用しましょう。
今の超低金利のタイミングでは今後金利が上昇する可能性も考慮して「長期の定期預金よりも短期の定期預金の中金利が高いものを選択する」という方法が有効です。
そのため、下記ではできるだけ満期が短く、運用性が高い預金をチョイスしました、
・新生銀行の2週間満期預金
満期2週間という短期にも関わらず金利水準は高めに設定されています。新生銀行はコンビニATMの多くが無料対応という点はうれしいですね。
・楽天銀行のマネーブリッジ
楽天証券にも口座を作る必要がありますが、普通預金金利が大きくアップします。定期預金ではなく流動性のある普通預金がいいという方にお勧めの預金です。