そもそも年金とは何か?
年金(年金保険)とは?
年金とは「年金保険」ともいい、保険の一種です。
現役時代の保険料を支払い、その保険料を原資として将来の一定期間受け取るというものが基本です。
代表的なものが「公的年金」と言われる「国民年金」やサラリーマンが加入する「厚生年金」などに当たるわけですが、これ以外にも様々な年金があります。国が運営するもの以外でも民間の保険会社が提供している年金(私的年金保険)という金融商品も存在します。
年金のしくみ
年金は基本的に支払った保険料を保険会社(国)に預けてそれを運用してもらいながら、最終的に年金が必要な時期(老後)にこれまで預けてきた保険料+運用益を原資として年金として受け取る形になっています。
年金に関しては年金制度は大きく「積立方式」と「賦課方式」の2種類があります。
積立方式
自分が支払ってきた保険料+運用益を受け取る方式です。民間の保険会社における私的年金などはこの方式が取られます。自分が払った保険料で自分の年金がつくられるので、世代間の不公平感がでない一方で、インフレに弱いという問題点があります。
賦課方式(ふかほうしき)
今支払われた保険料は別の誰かの年金に充てられる方式です。公的年金はこの方式が取られています。インフレに強いというメリットがあるものの、その一方で少子化には弱い制度となっています。現在は少子高齢化が賦課方式となっている公的年金制度に暗い影を落としているといえます。
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年金保険料の支払と年金の受け取り
年金は現役時代に「保険料(年金保険料)」を支払います。そして、一定の年齢になることで満期を迎え、以後は「年金」を受け取ることになります。たとえば、国民年金の場合、20歳から60歳までの40年間保険料を支払います。
そして年金は65歳以降は死亡するまで毎月受け取ることができるようになります。
ただ、この支払期間と受け取り期間については保険によって異なります。
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