年金と密接な「社会保険」って何?

社会保険とは?
社会保険とは、健康保険と年金の両方を指すもので、我が国における社会保障制度の一つです。人によって加入する保険は異なります。
自営業者・無職など
・国民健康保険
・国民年金(第1号被保険者・第3号被保険者)
サラリーマンなど
・協会けんぽ(健康保険組合)
・厚生年金(第2号被保険者)
20歳以上の方は基本的に上の二つのいずれかに該当することになります。
国民健康保険や国民年金は市町村の役場(市役所)が担当窓口となります。
一方でサラリーマンの場合は健康保険組合や厚生年金などに加入しますが、これは勤務先を通じて社会保険事務所が窓口となります。このように、ちょっとわかりにくい構造になっています。
それぞれを分解して説明します。
健康保険は病気や怪我の時の保障
健康保険は病気や怪我をしたときなどに、医療費の自己負担を少なくするための保険です。国民皆保険と言われ、日本に住む人すべてが対象の医療保険となっています。
この保険は国が管轄する「国民健康保険」とサラリーマンなどが加入する「協会けんぽ(中小企業の場合)」or「健康保険組合」 のどちらかに加入することになります。
健康保険については「扶養の有無」が問われます。
たとえば、ご主人が協会けんぽの健康保険に加入しているとします。するとその扶養下にある妻や子なども同じ健康保険に加入することになります。
一方で共働き世帯などの場合、夫は協会けんぽで妻は国民健康保険といった形になる場合もあります。
年金は働く人「個人単位」で異なる
年金についてはそれぞれ20歳以上の人がそれぞれで異なります。
たとえば、自営業者や学生、無職の人は「第1号被保険者」として国民年金に加入します。一方でサラリーマンとして社会保険に加入している人は「第2号被保険者」として厚生年金に加入します。その妻で社会保険上の扶養にあたる人は「第3号被保険者」として国民年金(保険料不要)となります。
扶養に関しては「社会保険の扶養認定基準と注意点」でも説明しておりますのでご確認ください。