定期年金(有期年金)の特徴とメリット、デメリット
定期年金(有期年金)というのは年金の受給方法の一つで、「生存している場合、一定期間は年金を受け取れる」というタイプの受給方式になります。早期死亡リスクはありますが、積み立てる保険料は少なくて済みます。「長生きリスク」に備える受給方式です。
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定期年金の活用方法、他の年金との違い
定期年金は「あらかじめ決まった期間」または「被保険者が死亡するまで」のどちらか短い方が年金の受給期間となるタイプの年金です。
この方式のメリットは「確定年金」や「終身年金」といった他のタイプの年金と比べると、同一の金額を毎月受け取るのに必要となる保険料が安くて済むというものが挙げられます。
将来長生きしてしまうリスクに備えるという意味では最も合理的と言えるでしょう。
一方で受給開始後すぐに死亡してしまったといったような場合には、以後の年金は受け取れないので保険料の払い損になる可能性があるというリスクがあります。
また、期間も有期であるため、想定よりも長生きしてしまった場合には年金が受け取れなくなるというリスクもあります。
特に、夫婦片方だけにこうした年金を掛けていた場合、残された方の備えが少ないと生活が苦しくなってしまうリスクがあります。そのため、そういった場合に備えた死亡保険なども同時に加入しておくことが重要と言えるでしょう。
もしくは「夫婦連生年金」といった形も有効です。
また、長生きリスクを100%カバーしたいというのであれば「終身年金」の方が有利です。
ただし、終身年金としてはわが国の公的年金制度がそれに該当しますので、終身部分は公的年金でカバーし、老後の前半の不足を定期年金で対応するという方法も十分に有効であるといえます。
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